プロトン（集団）において最も剛性の高いバイクでした。スプリンターであるロビー・マキュアン（ダヴィタモン・ロット）の全ての力を推進力に変える高い剛性、また時代を先駆けるISP（インテグラルシートポスト）を採用しました。

2006年　ツール・ド・フランスのグリーンジャージ

ロビー・マキュアンはステージ3勝とグリーンジャージ（マイヨ・ヴェール）を獲得。Noahはロビー・マキュアンによってツール・ド・フランスという最高のレースで素晴らしいデビューを飾りました。

空力の最適化が重要であり、フレーム全体にティアドロップ（涙の滴）形状を採用し、乱気流を制御するF-SurfaceとF-Split Forkが導入されました。もちろん剛性面での妥協もなく、ロビー・マキュアンをはじめ、セルゲイ・イワノフ、ダニーロ・ナポリターノ、ウラディミール・カルペツが愛用しました。

2009年　アムステルゴールドレース

ロシアチャンピオンのセルゲイ・イワノフ（カチューシャ）はNoah ISPでアムステルゴールドレースを勝利しました。
急勾配のクーテンベルグでアタックが始まり、頂上通過後に3名の逃げは決定的となり、最後のカウベルグでカステン・クローン（サクソバンク）を振り切ってセルゲイ・イワノフが勝利を収めました。

空気流体力学に焦点を当てて設計したエアロプロジェクトFAST（Future Aero Speed Technology）コンセプトにより、フロントフォークとシートステーに一体成型されたブレーキシステムF-Brakeを完成させました。アンドレ・グライペルをはじめ、マルセル・シーベルグ、ユルゲン・ファンデンブロックが愛用しました。

空気流体力学に加え、軽量化と快適性に開発焦点を置き、一般ライダーにも扱いやすくなりました。風洞実験の結果をもとにチューブはカムテール形状に変更され、さらにフォーククラウン周辺にも一体化が施されました。アンドレ・グライペルをはじめ、グレゴリー・ヘンダーソン、イエンス・デブシェールが愛用しました。

ジオメトリーの最適化とフレーム・フォークの一体化という観点によりゼロから再構築されたNoah Fastは、全く新しい最速のロードバイクを目指しました。さらなる軽量化を果たしつつ快適性を向上させることで、オールラウンドで使用できるようになりました。カレブ・ユアンをはじめ、ロジャー・クルーゲ、ジャスパー・デブイストが愛用しています。